夕方、ダックスが仕事の合間にふらりと休憩所にきた。
最近ゲットしたアンティークのカメラを持って。。。
Ricohfrex Model とかの50年ぐらい前のカメラ。
(イラストが抵当なのはご容赦ください)
箱を上から覗くようになっていて、
すべて機械式。
皮のケースの少し破れているけれど、
当時の持ち主の名前が書いてある。
50年以上たった今でも
フィルムをいれればちゃんと撮影はできる。
最初の12枚を撮影してみて、
ちゃんと撮影できているかダックスも不安らしい。
デジカメであれば撮影したものがその場で見れるので
バシバシ撮影してダメなデータは消せばいい。
でもフィルムは現像するまでわからない。
そのドキドキ感!
1回1回のシャッターのタイミングが慎重になる。
経験と感で、それをつかまなければならない。
最初のカメラの持ち主から誰かの手に渡ってたかもしれないし
とにかく50年以上の旅の末、
今、ダックスの手に渡り、夕暮れの休憩所を撮影。
カメラを覗き込んで、
50年前、どんな世界を撮影してきたんだろうと想像すると
すごくドラマチック。
デジタルの時代、何十年使える物なんてないし、
道具を人から人へ譲り続けることなんてあまりなくなった。
うっかりウサギも40年前の古いアナログなオーブンを使っている。
30年以上、そのオーブンを使っていた
ケーキ屋のおじいさんから譲り受けた。
本体ばかりが大きく、重く、レバーも壊れていて、
余熱に1時間かかり、温度調節も感と経験。
「でも、こいつはまだまだ使えるから使ってほしい」
と、おじいさんはピカピカに磨いていた。
道具を大事に大事にする職人魂。
あまりに古くて大きすぎて、ベリー公も躊躇した。
使い方をマスターするのに時間がかかりそうな気はしたけど
「これを使う」
と、うっかりウサギは決めた。
おじいさんの魂の入ったオーブンは
シフォンが本当に美味しく焼ける。
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