2007年 6月


玉田 孝人・福田 俊 著 「育てて楽しむブルーベリー12か月」の本、発売中。

 30日(土)

ショップの発送処理の後、土作り。うっかりウサギが鉢増ししている苗の手入れをして回った。剪定整枝をして肥料をやっている。


 29日(金)  のち 

今日から日本ブルーベリー協会の産地シンポジウムだが今年は忙しくて無理なので参加は断念した。来年は大分で開催予定なので来年は出席したい。店が開店していてもこのシンポジウムだけは参加したい。シンポジウムや産地見学はもちろんしたいが全国のブルーベリー栽培仲間に会える貴重な大会なので、ぜひ参加できるように頑張りたい。


 28日(木)  一時 

先週、自然の休憩所に来た temujinさんの鉢植えの大株をしげしげとじっくり眺めた。なぜtemujinさんのブルーベリーはこんなに元気よく育つのだろうか・・考えてみた。用土、水管理、施肥(肥料の種類と量、タイミング)、剪定、この四つの歯車がピッタリ噛み合って 愛情というエンジンで動かすと初めて目を見張るような育生を遂げる。一連の流れがあるので一つでも歯車が違うと噛み合わない。そしてある程度の大株になるまで花芽を徹底的に切除して実を付けさせていないのも大きな要因だ。でもそれだけではない。ここからが大事なところ。それは感性的なもので職人の域に達すること。同じ食材、同じ作り方で並んで同じ料理を作っても、作る人によって味が全然異なるように、植物を育てても同じこと。これは絶対真似ができない。そしてブルーベリーに自分の思い、魂を吹き込む。そうするとブルーベリーはイキイキと光り輝き オーラを放つようになる。オーラは不思議なもので人だけじゃなく生き物や植物、料理やケーキ、果物のようなものだけじゃなく、土地や建物、物品からも出ている。それがtemujinさんのブルーベリーにはある。
マルチを除けて見ていると写真のようなラベル(札)があった。temujinさんとブルーベリーとのやり取り、この間にいろんな想い出があっただろう。ジンときた。挿木苗などは自然の休憩所で大事に育苗して販売するが、大きな株は、誰にも販売せず譲らず枯らさず、このラベルを付けたまま当園で大切に育てたい。いくら目の前に札束を積まれても この大株は誰にも売らない。環境が変わり、ベリー公の栽培方法を気に入ってくれるかが最大の問題。いじけて不良になったらどうしようか。。「家出してやる。」って言われたら・・・



 27日(水)

来た来た、モスラの幼虫みたいな巨大網が。望月編織工業株式会社から農園の防鳥網の第一便が来た。重い、巨大だ。ネットを張る前、梱包を開ける前から圧倒されて尻込みしている。これでも、少しでも張りやすいようにと小面積に分割したつもりだ。



 26日(火)

沖縄の方から電話があった。沖縄本島でブルーベリー園を計画しているそうだ。沖縄では低温要求が満たされないのでは? と思ったがそうでもなく、パウダーブルー、バルドウィン、ブライトウェル、デライト、オニールなど既に栽培試植済で意外と問題なく育っているようだ。ブルーベリー園の計画は、かなり具体的な計画なので実現は近い。遂行すれば沖縄に 1,000坪のブルーベリー園が完成する。素晴らしい。


 25日(月)

これからが夏本番なので日が短くなるという感覚はないが、夏至を過ぎたので少しづつ日の出は遅くなり、日の入りは早くなる。今年の梅雨は短そうで夏は暑そうだ。種蒔きで芽が出ていたルバーブを植付けた。ブルーベリーと同じようにチップの中に植付けてみた。暑さに弱いので注意が必要だ。


 24日(日)  時々 

雨だった。農園に 1回様子を見に行ったが作業はせず帰ってきた。今日は先日のような雨の止み待ちで作業をしようなどと無駄な抵抗はせず、諦めて事務処理。そして各種苗会社に秋〜冬苗の注文をした。ハーブの種も探して注文。うっかりウサギからリクエストがあった フレンチタラゴンの種はなかった。ロシアンタラゴンの種は売っているのだが香りが弱く風味に乏しいので当店には不向き。昔、一度フレンチタラゴンは育てたことがあるが香りは良かったが夏を越せずに枯れてしまった。暑さに弱く寒さにも弱いようだ。フレンチタラゴンは種ができにくく種で殖やすのは難しそうなので、苗を数株買って挿木で殖やすことにした。


 23日(土)  時々 

梅雨の中休みか晴れて暑かった。遅れていたトマトの苗の植付けをした。種を蒔いたのでいっぱい苗がある。こんなに多品種、いっぱいの苗、どうしようと思ったが、全部植えることにした。農園の空いているところに植え始めた。トマト農家に転業せないかんな。でも正確にいうとトマトもベリーの仲間なので 当園ではベリーに入れている。


 22日(金)  時々 

『夏至』
断続的に雨が降り続いた。水不足なのでちょうどいいが、これくらいの雨では解消できない。朝、農園に行き発送処理をして作業をしようとすると雨が降ってくる。作業できないので一端、家に戻った。昼前に雨が止んだので農園に行って作業を始めようとすると、また雨が降ってくる。今日は諦めて家に戻った。資材置場の整理をした。家の車庫は現在、資材置場になっている。農園には屋根のある資材置場はないので、ここが唯一 屋根のある資材置場。狭いスペースだけど濡れてはならないものを置いている。でも、もう一杯で置場がない。ダンボール箱を上に 2段、3段と重ねるしかない。屋根付きの大きな資材置場+屋外作業場がほしい。小さくてもいいけどハウスもほしい。「寝言は寝て言え」って言われそうやな。


 21日(木)  時々 

今まで収穫していたブルーベリーの木は農園の随所に散らばって植えている。昨年〜今年植付けた苗には実は生っていない。昨年まではほとんどの木が鉢植えでまとめて置いていたので、それなりに実が生っているように見えたが、植え広げてしまうとどこに実が生っているのかわからない状態だ。


 20日(水)

岡山のtemujinさんの育苗ハウスに行ってきた。広いハウスの中には挿木苗、2年生苗、3年生苗、大鉢、中鉢などがズラリと並べられていた。temujinさんの魔法の手によってどの苗も元気よく良い生長ぶりだった。でも、どうしてもこの仕事を続けられない事情がありブルーベリーの苗生産を辞める事になったそうだ。ここまで来て、ここまでやって、素晴らしい技術を持っているのに・・・ それを聞いて残念でならない。temujinさんは笑いながら 「仕方ないです。」 とサラリと言っているが、ここまで来てこれからという時期に「辞める」と決意したのは余程の思いだろう。手塩にかけたかわいいブルーベリーを手放す事を決意したのも並大抵の思いではないはずだ。ベリー公が同じ立場に立った時、同じような決断をできるかどうか・・・自信がない。そんな訳で、この挿木苗を自然の休憩所で受け継ぎ育苗させて頂くことにした。軽トラと軽バンに積めるだけ分けて頂いた。この苗は自然の休憩所で鉢増し育苗して temujinシリーズ としてBerry's Lifeで販売させて頂く。temujinさんの思いが詰まったこの苗は 何があっても絶対に枯らさない。大切に育てたい。でも鉢増し作業・・・どうしよう。。うちには最近、鉢増しと土作りが得意になった 鉢増し名人のうっかりウサギがいるから まあいいか。temujinさん、あなたの灯はBerry's Lifeでも 燈し続けていきますから。これからずっと・・・




 19日(火)

銀行に行ったりお客さんが来たり、何かバタバタして発送業務と水やりをしただけで終わってしまった。時間に追われた一日だった。やっと一息つけたのは 19時頃だった。今頃は日が長く 20時頃まで明るい。そういえば もうすぐ夏至だ。早いものだ。こんな日は花や元気なベリーたちを見ると心が安らぐ。今日の清涼剤は吸い込まれそうな美しい黄色花のアルセア・ルゴサ。淡い緑色のエイボンブルーの新葉。苗たちの力強い緑色の葉が癒してくれた。


 18日(月)

望月編織工業株式会社から防鳥網の納期の連絡が来た。今は混んでいて順番待ちらしい。納期 約二週間みてほしい。と言われた。網が張れるのは 7月に入りそうだ。仕方ない。ブラックラズベリー(黒実ラズベリー)を収穫した。昨年は実が生らなかったので始めての収穫。ローガンベリーも収穫(写真右)した。真ん中の写真はローガンベリーの未熟果。右の写真のように赤味が消え紫黒くなれば完熟。


 17日(日)

よく見るとカマキリの赤ちゃんや子供がいっぱいいる。今年も害虫ハンターよろしく。クランベリーがいっぱい生っている。大きな実もある。リンゴみたいな美しい実だ。今年は赤くなってくれたらいいな。


 16日(土)

防鳥ネット張りは来週以降になりそうだ。それまでヒヨドリパラダイスだ。目に余るヒヨドリにはロケット花火で応戦。無駄な抵抗だという事はわかっているがロケット花火を浴びせたヒヨドリは暫く寄ってこない。ロケット花火を打つときは必ず2連発で打っている。鳥や動物は まず最初の一発で逃げる。その逃げる個体を追うように二発目が爆発。鳥や動物は逃げる時に後ろから追われるように打たれるのに強い恐怖心を持つようだ。



 15日(金)

朝、山本さんをホテルに迎えに行った。一緒にモーニングコーヒーを飲んで農園に直行。ブルーベリー談義はいくら時間があっても尽きることはない。昼は名物のうどんを食べて高松駅までお送りした。でもうちの農園の苗はまだ植えたばかりで小さいし手入れも行き届いてないし、見てもあまり参考にならなかったと思う。


 14日(木)  時々 

梅雨入りをしたようだ。宮崎県、雲海酒造株式会社系列の(有)雲海農園の山本さんが来られた。夕方、高松駅に迎えに行き あいにくの雨だったが農園を見てもらった。その後うっかりウサギと合流し牟礼町の魚菜食門 田 で会食。ゆっくり話をして楽しい時間を過ごせた。やはり焼酎の本場の方には太刀打ちできない。かなり低迷してしまった。。


 13日(水)

ヘレニウム・オータムロリポップが咲きだした。こぼれ種でも殖えるので今年はいろんな所から顔をだした。黄色い羽根のような花びらがとても可愛らしい。それにしても不思議な花姿だ。



 12日(火)

フェイジョアが 7分咲き。今年は花数が増えた。フェイジョアの実の美味しい食べ方を発案しなければならない。この花びらは食べると柔らかくて甘いので実よりも花びらの方がいいかもしれない。



 11日(月)

望月編織工業株式会社に農園の図面を送って防鳥網の張り方を検討してもらい、見積りを頼んだ。ブルーベリーの生育が例年より良い。南部も北部もすこぶる元気が良い。株元からシュートがバンバン出ている。水やりをしながらシュートの伸びを見るのが楽しい。



 10日(日)

ヒヨドリがだんだん図々しくなってきた。自然との共存共栄と思って大目に見てきたがそうもいかなくなってきた。昨年も初期は網を張らなかったが、ヒヨドリと半分半分、分け合ったので普通に収穫できたのだが、今年はヒヨドリは分け合う気がないらしい。独り占めする気のようだ。それだけ今年の実は昨年より美味しいということだろう。今はヒヨドリのために栽培しているようなものだ。相手がそんな考えなら こっちにも考えがある。今のうちに食べれるだけ食べておくといい。今に見ておれ、ネットを張って 1個も食べれなくしてやるから。旧友のN氏とネット支柱の立て方を相談した。N氏が鋼管パイプを地中に打ち込まずに立てる方法を考えてくれた。


 9日(土)  のち 

昨日から降った雨は時々止んでいたが朝になってまた強く降った。カミナリもスゴイ。天は何を怒っているのだろうか。。昼間は陽も射したが作業はできなかった。農園には防鳥ネットを張っていない。ネットを張る支柱を簡単に立てられる方法はないものかと思案している。鋼管パイプを立てるか、今年は仮で園芸用の支柱で簡略化しようか。


 8日(金)  のち 

昼間、カミナリがゴロゴロと鳴り響いていた。雨が降りそうで降らなかったので作業を終えて夕方から水やりを始めた。少しして雨が降ってきた。でも空が明るかったので 大して降らないだろう、これくらいでは水は足りない と思い濡れながら水やりを続けた。ほとんどやり終えた頃、大粒の雨が降って雨足が強くなった。それでもズブ濡れになりながら最後まで水やりを行なった。それ以降もかなり降った。カミナリは以前鳴っているが風がないのでいい。水不足も少しは回復するだろう。雹が降った所もあるようだった。


 7日(木)

ヒヨドリが来ている。人が居る時はこないが居ない時はヒヨドリのパラダイスになっているのかもしれない。休憩所では今年のブルーベリーの初収穫はまだしていない。


 6日(水)

『芒種』
宮崎大学の國武教授を中心に活動している『西南暖地ブルーベリー研究会』に入会した。会員はほとんどが九州の方で中国四国地方の方はほんの数名だ。いろいろ見聞して暖地でのブルーベリー栽培のヒントを掴みたい。


 5日(火)

農園で作業をしているとオケラが出てきた。オケラなんて何年も見たことがなかった。久しぶりだったので、しばし一緒に遊んだ。ピートモスをかけたりチップをかけたりした。土をかく前足の外へ開く力は強い。



 4日(月)

夏の日差しだった。でも風は乾いていて爽やかだった。栗の花が咲いていて何処からともなく 栗の花の香りがする。キッチンハイターみたいな香りなのだ。


 3日(日)

ツバメの雛は3羽いて今日が巣立ちだった。2羽はうまく巣立ってすぐに飛ぶ練習をしていたが、この1羽がなかなか巣を出ない。親ツバメは少し離れたブロック塀や電線に停まって見守っている。先に巣立った兄弟ツバメの2羽が 「大丈夫だよ、飛んでみろよ。」と盛んに誘いに行く。でもこの子は余程の おとっちゃま(怖がり・臆病者) なのか小さく鳴いて巣から出ようとしない。しばらくしてとうとう親ツバメの出番になった。親ツバメが巣につかまり口ばしで押し出すように巣から出した。着地は成功したがまだ飛べない。うさぎ跳びのように道路をぴょんぴょん跳ねている。兄弟ツバメが横に来て飛び方を教えている。夕方見てみるとこの子も自由に飛び回れるようになっていた。



 2日(土)

レッドカラント、ブラックカラント(カシス)、ラズベリー(インディアンサマー、一部サンタナ)収穫。ブラックカラントの収穫量が少しづつ増えてきた。ホワイトカラントは相変わらず不振だ。3カラントの中で一番ベリー公の育て方に合っているのはブラックカラントのようだ。夕方になっていやな風が強くなってきた。



 1日(金)

ラズベリー(スキーナ)収穫。香りよく しっかりした実だ。アジサイ(墨田の花火)が満開に近くなってきた。



by Berry公