※写真は雑誌撮影用のため、今週のランチをベースにしていますが、ブルーベリーと紅心大根は入っていません。ブルーベリーの生果が入ったランチは6月半ばごろからです。
今日、リビングの記者さんが取材にきていただいた。開店前からお世話になっているYさんだ。なぜベリーのお店なのに「野菜のランチ」なんですか?と聞かれた。
ん〜。開店前と、今とでは、ベリー公とうっかりウサギの考えも少し変わった。もちろん、お店のコンセプトで一番大切な部分は「ベリーの魅力を伝える、ベリーのある暮らしが楽しくなる店」だ。ベリー農園にカフェが付属している大半のお店は、夏だけの営業。でもうちは全国初、通年営業のベリーのカフェなので、ベリーがない時期も営業しなくてはならない。生果がなくても、ベリーの紅葉した庭をみながら、ベリーのシフォンや焼き菓子を食べてお茶する。。。のも「ベリーのある暮らし」の楽しみ方だから大丈夫。。。と思っていた。でも実際開店してみると「ベリーデザートと焼き菓子専門店」という狭い範囲の顧客層でやっていけるのは都会の話。ここ、さぬき市志度では「食事」を求めるお客さんが多いことがわかった。開店当初はお茶とデザート、サンドイッチ程度だったので、食事がないとわかり、帰るお客さん続出。いずれ、ランチもやらなくては。。。と思っていたけれど、「早く始めなくては!!」と、うっかりウサギは思った。でも、農園カフェが出すランチって、どんなランチなんだろう?
ベリー公さんから、取引がある雲海農園がレストラン用の特殊野菜を作っているから取り寄せすることができる。。。という話。ハーブ類は僕が作る!地元の野菜はみろくの産直などで手に入る。。。そして、お客さまの大半が年配の女性が多いこと。。。いろんな要因が一致して「野菜の手作りランチ」にしよう!ということが開店1ヶ月後に決定。開店前に自宅カフェをやった時から、ベリーをサラダや料理に入れることもやっていたので、ベリーや苺をいっぱい使ったフルーティーなランチ。そして、運ばれて来た時に「嬉しい気分になる」美しいランチ、でなくてはならない。
見た事のある野菜だけど、おしゃれな盛りつけで、家とは違う味付けで出て来たら、嫌いな野菜も食べてしまう。絵のような、喋り出しそうなサラダ。。。を作りたい。だから、うちのランチのサラダは何々のサラダ、と毎週名前がついている。開店前から料理の研究もしていたけれど、ランチを初めてから、神戸や京都のカフェやフレンチのお店に何度も勉強に行った。ベリー公とうっかりウサギはいわゆる「カフェ飯」っぽいワンプレートにおかずが乗ってくるタイプは苦手。ちょっとコースっぽく、ベツベツのお皿に、美味しい順番に運ばれてくるようにしよう。試行錯誤して、うっかりウサギなりのアレンジで、だんだん「休憩所ランチ」のスタイルができてきた。「野菜いっぱい、肉ちょっと」「定食屋ほど大衆でなく、懐石ほど大そうでなく、おしゃれで美味しい」ランチを目指して日々精進。好評のメニューは来年もやるし、新作メニューも時折入れながら改良。まだ初めて2年ちょっとで、まだまだ試行錯誤は続く。
この花とベリーのお庭の四季を眺めながら、野菜のランチやベリーのデザートをこの場所で食べたい。。と思っていだだける、休憩所の仲間たちがいっぱい集まってきますように。。。 |