2003年 10月


 31日(金)     最低気温:11.2℃  最高気温:21.2℃  時々

この夏、香川県が東京と神戸で県産品の認知度の把握を目的にアンケート調査を行ったようだ。「香川県の特産品で讃岐うどん以外に思い付くもの三品は?」とたずねた結果、一番多かったのはオリーブ製品、次いでしょうゆ豆、うちわ、しょうゆ、ミカンと続いた。「使ったり、食べたりしたことのある香川県産品は?」とたずねた結果は、一番は讃岐うどん、次いでしょうゆ豆、オリーブ製品、しょうゆ、小豆島そうめん、となったようだ。しかし上位十位までに、タルト和菓子、ユズ、じゃこ天などの他県の特産品の名前がかなり挙がり、全体的な認知度の低さが明らかになったようだ。今後県外向けに認知度アップのためのPRなどを検討すると言っている。讃岐うどんがあまりにも有名で他の特産品のかげが薄いのはわかるような気がする。他県の人から見ると四国は一つという感が強く、四つの県の特産品が混ざり合うのはある程度仕方ないように思う。


 30日(木)     最低気温:9.1℃  最高気温:20.7℃

昼休み、昼食の後、O氏と近くの田んぼの畦道散歩に出かけた。今はトノサマバッタの天国で畦道にもたくさんいる。近づくと田んぼの中に飛んでいってしまう。ハンミョウなら近づくと道の前方に飛び、近づくとまた前方に飛ぶ、別名を道先案内人といわれ面白いのだが。しばらく歩くと道にドングリが数個落ちていた。拾って見ていたら、後ろからO氏がイキナリ頭にドングリを投げつけたのだ。「コッツーン」と良い音がしたのはいいが痛かった。その後、お返しにO氏にドングリを投げつけたのは言うまでもない。しかも2個も投げてやった。子供の頃にこんな遊びをしたなあと思い出し、妙に懐かしかった。


 29日(水)     最低気温:14.4℃  最高気温:19.6℃

香川県内にブルーベリー園を目標に作付けしている人がいた。今日その方に逢いに今年の5月3日の日記(http:)にも書いた大好きな所、荘内半島の付け根にある詫間町に行ってきた。その方の本業はグリーンテック(http://www.greentec-f.com/)という会社の社長。環境ビジネスで地球に優しい新エネルギー、古紙や廃プラスチック、廃木材などを原料にした固形燃料「RPF」を製造販売する全国でも数少ない企業だ。石炭の1/3の価格でダイオキシンの発生もなく性状も安定している。各種廃棄物燃料炉、各工場の石炭ボイラーや冷暖房設備などと用途は幅広い。大手の製紙会社や各企業が石炭燃料からRPF燃料に移行している。さらにこの方はもっと恐ろしいこと(地球に優しいとてつもないこと)を考えている。イヤ考えているだけでなく実行し実現している。そんな方が、どうしてブルーベリーなのか、どう結びつくのか? それは休耕農地利活用により地域産業振興と活性化を目指すために、無農薬、有機肥料で栽培できる人間に優しい作物としてブルーベリーを選んだそうだ。生ごみリサイクルによる有機肥料と廃木材チップをマルチに使った、文字通りのリサイクル栽培だ。他にもいろんな構想や企画を実行しており信じられないほどパワフルな方だ。園も見学させてもらったが昨年の12月に植え付けて順調に育っておりシュートやサッカーがいっぱいでていた。今年も品種を増やしたそうで、中に1本 8000円するチャンドラーも植えられていた。「あなたにとってベリーは何?」と最近良く聞かれるが、僕は「ベリーは救世主」「ブルーベリーはブルーの天使」「ラズベリーは赤い妖精」と答えているが、この方は「ブルーベリーは青いダイヤモンド」と言っていた。
 


 28日(火)     最低気温:13.2℃  最高気温:26.3℃

今日もあったかい一日だった。近くにガマがたくさん生えているところがある。小川の畔と水田が野原化(湿地化)したところだ。街中の花屋さんではこのガマの穂、結構いい値段で売っている。秋の風物詩として存在感があるので生け花や各種飾りに重宝する。


 27日(月)     最低気温:12.1℃  最高気温:22.1℃

昼間は少し暑く汗ばむほどだった。玄関横の枕木花壇のレンガの脇から生えていた草に花が咲いていた。よく見ると黄色い清楚な花で可愛い。雑草扱いをして抜くのはもったいない。
 


 26日(日)     最低気温:11.0℃  最高気温:21.6℃

いい天気だった。久しぶりに水やりをした。植物たちは元気いっぱいで見ていて楽しい。ブルーベリー(ラビットアイ)の美しい秋芽をまた見つけた。緑白色の可憐ないい色だ。カマキリはブルーベリーの鉢で日なたぼっこ中。お腹が大きいのでもうすぐ卵を産むかな。
 


 25日(土)     最低気温:8.2℃  最高気温:21.6℃

香川県の綾南町で柿の西村早生の収穫が最盛期を迎えたようだ。柿も最近は植える人は少なくなったが昔はビワやイチジク、ハッサクなどと同じで多くの家の庭木や田んぼや畑の隅に植えられていた。最近はあまり食べなくなったし時代の流れかな?


 24日(金)     最低気温:8.5℃  最高気温:18.8℃

『霜降』
そろそろ外に出しているアセロラを室内に入れてやろう。そうそう、今年の夏にレンガ敷きの花壇に植えたウコンも掘り上げてやらないと。瀬戸内海の投げ釣りでカレイが釣れだした。


 23日(木)     最低気温:15.3℃  最高気温:19.6℃  時々

北〜西よりの季節風が強くなり冬型の天気になった。この強い風、一番嫌いな風だ。でもこれがないと冬が始まらないので仕方ない。毎朝車で走る通勤道の一角に菊がたくさん並べられていた。全部お揃いの鉢で同じラベルだった。ここで菊は見たことがないので買ったのだな。でもこんなにたくさん?スゴイ!


 22日(水)     最低気温:16.4℃  最高気温:23.5℃  時々

種から発芽した子たちを写真に撮った。種殻の帽子を被ったままの子もいてカワイイ。夏からラズベリーの枝内部を食害し木くずが出ていたが、正体を見つけられないままだった。コウモリガか小さなカミキリムシ系かなと思っていた。コウモリガだったら木くずと一緒に糞が付いていると聞いていたので違うかなと思う。夏を過ぎ納まっていたが、また今日、食害された枝を見つけた。中を切ってみたが幼虫は居なかった。良く見ると近くの土の上に抜け殻らしいものを見つけた。本などの写真と比べるとコウモリガとは違うようなので何なのかはわからない。



 21日(火)     最低気温:16.5℃  最高気温:18.0℃  時々

冷たい雨が降った。朝、この前種を蒔いた花壇をみたらポツポツ芽が出ていた。嬉しい、2年前の種でも発芽するものだ。今、発芽しているのはたぶんリムナンテスだと思うが、他の花も発芽するといいな。


 20日(月)     最低気温:10.0℃  最高気温:20.8℃

新聞に自然農を実施している人の記事がでていた。その人は農水省の職員だったが1991年に自然農の第一人者・奈良県の川口由一さんの農園を見たのがきっかけで、同省を退職し郷里の徳島に戻って専業農家になったそうだ。1haの広さで米と約60種類の野菜を栽培している。土を耕さず、農薬も肥料も使わず草もひかずに育てるそうだ。草が生えている所にはミミズや微生物が多い。枯れ草を微生物が分解して堆肥に変え肥えた土になるので肥料をやらなくてもいいそうだ。反対に耕したり草を抜いたりすると微生物が減り土がやせてくる。その養分を補うために有機肥料なりが必要になるが、そうすると自分で養分を採るよりも栄養が行き過ぎて作物も免疫力が落ち病害虫が付きやすくなり農薬が必要になる。悪循環の悪魔のサイクルになる。理に適っているように思うが土を耕さない、有機肥料も与えないというのはどうだろう。この方が言っているようなサイクルを築くのには土も数年の歳月がかかり、作物も改良された人工的なものは育たず、野性に近い品種の作物しか育たないような気がするが・・・


 19日(日)     最低気温:11.8℃  最高気温:21.2℃

屋島でパラグライダーの試験飛行が始まった。観光低迷の活性化につなげようとパラグライダー施設を今年3月に整備したようだ。試験飛行はハヤブサやミサゴなど絶滅のおそれが指摘される野鳥への影響を確認するのが目的のようだ。2005年までの3年間実施する。パラグライダーはイヤだ。気持ち良さそうとか飛んでみたいなんて絶対言わない。


 18日(土)     最低気温:10.8℃  最高気温:23.0℃

休憩所のスカビオサが咲きだした。春だけと思ったが秋にも咲くのかな。マルベリー(桑の実)も数個実っている。イエローラズベリー(ファールゴールド)は今年は秋実をつけないようだ。アセロラも花はよく咲くが実をつけない。やはりアセロラはトマトーンかジベレリン処理をしないと実らないようだ。
 


 17日(金)     最低気温:10.9℃  最高気温:20.8℃

そろそろ鍋物が食べたい季節になってきた。鍋にはやはり肉より魚を入れたい。鍋にはカサゴ(赤メバル)やソイなどの根魚が美味しい。以前、釣ってきたカレイやアイナメを鍋に入れて食べたことがあるが、釣りたてならカレイやアイナメを鍋に入れても美味しい。魚屋などで買ったものは臭味がでるので駄目だ。10月中旬になれば瀬戸内海の釣魚カレンダーでは投げ釣りでカレイが釣れだす頃だ。マコガレイが産卵のために10〜11月接岸して投げ釣りの標的内にはいる。11月終〜12月に産卵を終え来春の3〜4月体力をつけるために荒食いして夏前に深場に落ちる。瀬戸内海では秋と春の2回投げ釣りでマコガレイを釣れるシーズンを迎える。投げ釣り専門のキャスター達が一番熱くなる季節だ。でもマコガレイの旬は一般には5月〜夏場だ。釣り時期と旬が合わない一例だ。


 16日(木)     最低気温:11.7℃  最高気温:21.7℃

休憩所のカマツカの実が赤く熟してきた。アロニアと良く似た実の赤色だ。朝は肌寒いが秋晴が気持ち良い。


 15日(水)     最低気温:13.5℃  最高気温:22.1℃  時々

休みだった。ブルーベリーを見ていた。早くも紅葉しているのかと思ったら、よく見ると葉の重なったところは緑の葉のままだった。日に当たって葉焼けをおこしていたようだ。重なっていた葉をずらしてみれば、こんなにもクッキリ差がでるものだ。


 14日(火)     最低気温:16.7℃  最高気温:18.4℃  のち  のち

寒くなった。夜などは特に寒い。少し前までは暑いと言っていたし、暑くもなく寒くもなく過ごしやすい秋の日はほんの数日だ。朝、種蒔きをした。休憩所に直蒔きできる場所があったので苗床に蒔かず直蒔きした。ポット上げや育成のタイムリーな対処が時間的にとれそうでないので不精してしまった。蒔いたのは大好きなアグロステンマとリムナンテス。そしてスイートピー、リナムなどだ。何とか直蒔きでいけそうな花たちなので大丈夫かな?でも種が古く、一昨年〜昨年の種なのでどうだろう。昨年も蒔きたかったけど時間がとれず蒔けなかった。


 13日(月)     最低気温:21.3℃  最高気温:23.4℃  のち  時々

昨日から地元の秋祭りだが天気が悪いのでさっぱりだろう。夕暮れに子供たちと散歩に行った。家からほんの少し(30歩くらい)歩くと瀬戸内海が見える。天気は悪いが空気が澄んでいるのか綺麗に見えた。左のツンと突き出た山は五岳山(八栗山)、見える海は瀬戸内海の志度湾、海の向こうに見えるのは小豆島。夕暮れのポツポツと灯る街灯り・・・志度の町だ。


 12日(日)     最低気温:21.5℃  最高気温:26.8℃  一時

久しぶりの雨で少し蒸し暑い。近くの野原でセイタカアワダチソウ(左)が咲きだした。同じく野原で秋らしいイネ科のグラス類も穂咲きだした。左からパンパスグラス、銀白色の穂が綺麗。そしてチカラシバ、根がしっかり張って力をいれても抜けないのでこの名前がついたとか。右端はダンチク、馬のタテガミかシッポのように濃茶の穂が風になびいて美しい。
   


 11日(土)     最低気温:16.8℃  最高気温:24.7℃

休憩所のコレオプシス(イトバハルシャギク)のムーンビームが咲いている。ここでは花つきはあまりよくないがポツポツ咲きだした。この透きとおったレモンイエローがお気に入りだ。


 10日(金)     最低気温:14.4℃  最高気温:24.3℃

朝、露がべったりおりていた。どのバラも秋花の色の方が綺麗だ。咲き始めのスワニーは淡いピンク。ツボミのフレンチレースはアプリコットピンクだったが咲くとほんのりピンクのクリーム色。ホワイトマジックは淡いクリーム色。どのバラも美しい。


 9日(木)     最低気温:13.6℃  最高気温:24.5℃

『寒露』
秋の朝は気持ちがいい。夜が明けるのもだいぶん遅くなったが、日が昇る角度が南よりになったので休憩所に朝早くから日があたる。蚊がまだいる。今日も蚊に刺された。バラのフレンチレースがもう少しで咲く。


 8日(水)     最低気温:15.3℃  最高気温:23.0℃ のち

平日の一人だけの休日。時間が穏やかにゆっくり流れた。休憩所のフェイジョアの実が大きくなってきた。今年は全部で3〜4個しか実っていない。左は地植えのマンモス、右は鉢植えのクーリッジ。フェイジョアは丈夫で病虫害も無く育てやすい。
 


 7日(火)     最低気温:14.1℃  最高気温:21.4℃

休憩所のバラが美しい。休憩所で唯一の赤バラのマガリ、蕾はアプリコットかかったピンク色のフレンチレース、色の変化の美しいスペクトラ。スペクトラは春花よりも秋花の色のほうが可憐だ。
   


 6日(月)     最低気温:15.4℃  最高気温:18.5℃  のち

今月から部署が移動になり元の古巣に6年ぶりに帰った。郊外の田んぼの中の研究所なので、また昼休みに田んぼの畦道散歩ができる。この部署は休みが変則で水、日が休みだ。今日は歓迎会をしてくれて遅くなった。


 5日(日)     最低気温:14.1℃  最高気温:22.3℃  時々

最近買った銀木犀の改良種で四季咲きの『ピッコロオリーブ』が咲いた。四季咲きということは春にも咲くのだろうか?来年の春がまた楽しみだ。香りも上品で良い。


 4日(土)     最低気温:15.6℃  最高気温:23.3℃  時々

昨年の12月に山口さとな著、『ベリーベリーニューイングランド』という本が発売された。アメリカのニューイングランド地方にベリーを求めて旅をした筆者、その旅で出逢ったベリー、ベリーショップ、ベリーの料理、ベリーのデザートなどが旅行記のような感じで載っている。栽培書やベリーの専門書ではないが、肩の凝らないベリー満載の楽しい本だ。


 3日(金)     最低気温:17.7℃  最高気温:25.2℃

ラビットアイの秋枝の新芽が美しい。淡紫色や淡黄緑色の葉がいい。こちらの四国地方ではあまり気にしなくて良いが、10月に入ると早霜のおそれのある地域や冬場寒い地域は、まだ育っていない新葉や新枝が寒さで痛みやられるので、もうこれからは新芽が展開しない方が良い。写真は地植えのブルーシャワーとプレミア。

 


 2日(木)     最低気温:16.8℃  最高気温:28.0℃

ニッポン緑産からカタログが送られてきた。シーベリーにも力を入れだしたようで、ロシア系の品種に加えドイツ系の品種も取り揃えている。全部で15品種のシーベリーはニッポン緑産だけだ。将来性を考え他に先駆けて手掛けたのだろう。優良専門苗業者の良いところは、ただのシーベリーでなく、新しい作物でもちゃんと品種名を明らかにして売りだすことだと思う。大関ナーセリーもクランベリーを6品種、品種名を明らかにして販売している。


 1日(水)     最低気温:13.1℃  最高気温:25.5℃

この時期はどこの道を歩いても、どこからか金木犀の香りが漂ってくる。どこの家にもある代表的な庭木だ。住む人が金木犀を植えてくれと頼むのか、植木屋さんが勧めるのか、庭師さんなどが任されて勝手に植えるのかはさだかではないが・・・休憩所の金木犀も蕾が弾けて香りが強くなった。休憩所の金木犀は植えたくて植えてもらったもの。金木犀の横にバラの3本木立(フレンチレース、香澄、マガリ)があるので香りがミックスされていい香りになる。休憩所のプルーン(パープルアイ)が花が咲き、狂い咲きをしている。
 



by Berry公