2005年 7月


 31日(日)     最低気温:25.8℃  最高気温:27.8℃ のち

姉のところへ手伝いに行ってきた。今日の作業は稲のモチ病の予防だった。農薬に弱いので農薬散布は嫌いだが仕方ない。散布を始めようとすると雨が降ってきた。それもかなりの雨、止みそうにない。中止して様子をみる。昼頃には空が明るくなって雨が止んだ。散布を開始するとハプニング、動力噴霧器やホースが古いので接続部分が外れ薬液が噴出す。それでも何とか予防を終えた。早い所のさぬき市昭和では昨日から超早場米の稲刈りが始まっている。三月中旬に田植えをした東北産のコシヒカリだ。姉のところは今年は田植えが遅く6月中旬だったのでまだ穂も出ていない。


 30日(土)     最低気温:25.5℃  最高気温:32.7℃

一時、ほんの少し雨が降ったが、本降りになりそうでならない日だった。朝、乾いたところはやったが、こんな日は水やりどうしようか迷う。志度の花火大会と祭りだった。花火といっても何時始まって、何時終わったのか よくわからない花火。


 29日(金)     最低気温:25.0℃  最高気温:33.0℃ 時々

昨夜の雨で今日は水やりをしなくてよかった。ブルーベリーの枝が突然枯れている。これはカミキリ虫(ゴマダラカミキリ)の仕業。枝の表面を食い荒らして、食われた所から上の枝は枯れてしまう。食われた下端から切除するしかない。


 28日(木)     最低気温:24.1℃  最高気温:33.6℃ のち (夜)

夜になって雷をともなった雨が降った。休憩所にアシナガバチが巣を作っている。大きな巣だが地面に着いてしまっている。アシナガバチが低い所に巣を作る年は大きな台風が来るというが、それは風が強い場合で、こんなに地面に着いていたら雨には弱いので、雨はさほど降らず、風の強い台風が来るということかな。休憩所で作業をしていると蝶やトンボが傍まで飛んできて、まるでじゃれつくように舞う。手を差しのべると手のひらに止まる蝶もいる。アシナガバチも顔見知りと認識しているのか、少々傍でいろいろしても決して刺したりしない。でも蚊だけは寄ってきてほしくない。


 27日(水)     最低気温:24.1℃  最高気温:33.2℃

休憩所で採れたトマトを使って久しぶりにトマト鍋をした。鍋は冬場の食べものだが、冬場のトマトはハウスのミニトマトくらいしかない。やはり夏の太陽をいっぱい浴びた大玉のトマトが数段ウマイ。暑い時期のトマト鍋はオツなもので美味しかった。休憩所のペニセタム・銀狐の花穂が風に靡き涼しそうで綺麗だ。


 26日(火)     最低気温:26.2℃  最高気温:31.6℃ のち

台風の影響で朝のうちは雨が降った。風はそんなになくて良かったが期待したほど雨は降らなかった。昼間も涼しかったが、夜になると肌寒く感じるほどだった。休憩所のヘレニウム・オータムロリポップが咲きだした。とても変わった形の花で可愛くて、ついつい見とれてしまう。こぼれ種でも殖えるそうだ。


 25日(月)     最低気温:25.2℃  最高気温:32.1℃

夜になると虫の声が聞こえてくるようになった。バッタたちも大きくなったようだ。カマキリも大きくなって逞しくなった。ノリビスの未熟果が美しい。ブルームがスリのかかったガラス玉のようだ。


 24日(日)     最低気温:24.6℃  最高気温:32.4℃

農園ではカワセミが鳴いているのが聞こえる。涼しそうな透きとおった声で耳に心地よい。ブルーベリーの夏挿しを一部開始した。ラビットアイ台木にハイブッシュを接いだ接木挿しも行った。子供たちも接木挿しに挑戦するというので、手順を教えてやらせてみた。誰のが付いて誰のが付かないか楽しみだ。休憩所の夏の花が綺麗だ。


 23日(土)     最低気温:26.5℃  最高気温:33.6℃

『大暑』
上手にオクラを育てている方がいるというので見に行った。確かに葉は大きく綺麗で葉の枚数も多い、茎は太いし着花率も多い。オクラも曲がり果やイボ果がなく綺麗。やはり予防や駆除のための農薬散布が欠かせないらしい。化学肥料に代わる有機肥料などはあるが、家庭栽培の場合は無農薬でもある程度 目が届くし対応できるけど、野菜の営利栽培は無農薬ではむつかしいのかなあ。アロニアの実が色付いてきた。


 22日(金)     最低気温:27.6℃  最高気温:35.2℃

ブルーベリーのある実験を始めた。鉢植えの場合の用土と液肥の効果についてだ。これは今回のシンポジュウムの時にBBFのDAIさんとお会いしたときに頂いた資料に載っていたものだ。鉢植えの場合の用土については、いままで休憩所でオリジナルで使っていたベリー公ブレンドの用土とDAIさんの着目したピートモス20%+鹿沼土細粒(または軽石細粒)80%の用土。液肥については、今まで自分が使っている有機液肥、DAIさんの資料にあったクエン酸、今春から効果があるのではと独自で試用している日液化学(株)のpHが2.4という育苗液肥+葉面散布剤の有機酸キレートを使用しているアクアマグ、クエン酸を薬局で購入する時に横の棚にあった、クエン酸アミノチャージだ。このクエン酸アミノチャージは、アミノ酸もブルーベリーに良いのではと思い ビタミンやミネラル分も入りクエン酸と一緒になっているので一石二鳥かなという発想からだ。それと水だけの5種類で比較してみることにした。比較は今年鉢上げした挿木苗と昨年の挿木苗と4年生の鉢植えでやることにした。クエン酸とクエン酸アミノチャージは数回で効果ありで弱った株からでも新枝を盛んに伸ばす。そして育苗液肥+アクアマグも新枝を盛んに伸ばしている。ブルーベリーの初収穫はプレミア、パウダーブルーだった。ラビットアイなので完熟まで樹上で置いておきたいが、熟した実を鳥に盗られるので完熟ではなく多少早採りしている。


 21日(木)     最低気温:26.1℃  最高気温:35.7℃

ブルーベリーの挿木苗の鉢増し作業とカラントの挿木の鉢上げ作業をした。やっと在庫の作業を終えることが出来た。これからブルーベリー、他ベリーの夏挿し(緑枝挿し)の作業にはいる。夏は好きで暑さは気にならなく元気なので、我が事ながら助かる。今日も午後から お一組、ご夫婦で休憩所の見学に来られた。定年後の生活設計でブルーベリーを栽培したい ご様子だ。最近になって栽培を検討している方の見学やご相談が多い。地方新聞のリビング高松に掲載されたからだろうか。それも大きな要因の一つだ。でも最近、来られる方はリビングをご覧になってない方が多い。ホームページを公開している関係かもしれない。転作作物や将来の仕事として農業を選択する方が多く、その作物としてブルーベリーを選ぶ方が多いのだろうか? 何故、ブルーベリーなの? 栽培が簡単そうだから。流行っているから。高く売れて儲かりそうだから。時代かな?仕方ないかな? 自分としては、ブルーベリーが好きで、ブルーベリーに魅せられてしまってどうしてもブルーベリーやベリーを栽培したい。と始めた。農業をしたい→何を栽培しようか→ブルーベリーが良いらしい→じゃ、ブルーベリーでも栽培してみようか。じゃなく、自分はブルーベリーやベリーを栽培して、その美味しい食べ方を提案しベリーを身近な果物として感じてほしい。ベリーに携わってベリーの中で暮らしたい。という気持ちから始めたので、それが農業という枠に属するのなら、そうかもしれないし、農業+サービス業になるなら そうかもしれない。ベリー→農業、ベリー→サービス業。ブルーベリーの初収穫はラビットアイのティフブルーだった。


 20日(水)     最低気温:26.2℃  最高気温:33.7℃

今日も暑かった。朝早くから クマ蝉がけたたましく鳴いている。うるさくて嫌いな人も多いと思うが、うるさいくらいの蝉の鳴き声は好きだ。夏の風物詩で 『夏』 って感じが好きだ。水やりした後の小さな水溜りにシオカラトンボの雌(ムギワラトンボ)がやって来て、お尻を擦り付けて卵を産んでいた。「こんな所に産んでも卵が孵らないよ。」 と、追っ払っても、何度も飛んで帰って来て卵を産んでいた。どうしようもなかった。


 19日(火)     最低気温:25.9℃  最高気温:33.8℃

『土用の入』
最近、ブルーベリーの栽培を検討している方の相談や見学、一般の方でブルーベリーに興味のある方の見学が多くなった。今日もお一人、ブルーベリーの栽培の相談に来られた。この方は、はみだし園芸マンの大津さんに相談し、大津さんから当園を紹介してもらったそうだ。大津さんはこの前の東京のシンポジュウムに来られていたが残念ながらお会いすることができなかった。香川県でブルーベリーを始めベリー類が身近な果物として普及することを夢みているので、栽培する人が増え、一般の方に普通に食べてもらえるようにしたい。


 18日(月)     最低気温:25.2℃  最高気温:34.3℃

『海の日』
真夏の太陽にも負けず、一日中 休憩所でブルーベリー苗の鉢上げ、鉢増しの作業をした。一日に数回シャワーを浴びる。5月末に挿していたカラントの挿木も発根しているので鉢上げしなければならない。カラントの挿木はブルーベリーに比べて発根が早く良く付く。クランベリーは取り木で比較的 簡単に殖やせる。


 17日(日)     最低気温:25.4℃  最高気温:31.4℃ 時々

昨日、梅雨明けになったようだ。まだ雨がほしかったので明けてほしくなかったけど、やはりクマ蝉が鳴けば梅雨明けというのは正しいようだ。ノリウツギ・ライムライトの花が半分くらいまで咲いた。下から咲き始め上に咲いていく。上まで全部咲いて花の玉になれば見事だろう。


 16日(土)     最低気温:25.2℃  最高気温:32.7℃

四国地方が梅雨明けになったようだ。今日から世間は三連休。そうだったんだ。ピンときてなかった。この仕事になって連休とか日曜日とかなくなったので縁遠くなってしまった。ラビットアイブルーベリーとブラックベリーの季節になってきた。ボイセンベリーが収穫期にはいってきた。写真はラビットアイのデライト。


 15日(金)     最低気温:23.6℃  最高気温:33.6℃

春に挿したブルーベリーの挿し穂の鉢上げ作業を始めた。昨年の挿木苗も鉢増しをしなければならない。この作業を始めると集中的にやるほうなので他に何もできなくなる。でも今回は数が少ないので何とかなるかな。ブルーベリーの初収穫はデライト、ホームベル、スワニー。


 14日(木)     最低気温:25.0℃  最高気温:32.0℃ 時々

梅雨の合間の晴れ間。クマ蝉が鳴いていた。クマ蝉が鳴くと梅雨明けが近いといわれるが、まだ明けてほしくない。香川県の農業経営課、主席専門指導員の末澤さんに呼ばれていたので郷東町の専門技術員室に行って来た。末澤さんはキウイに関しては日本では指折りの方で香川県の登録品種をいくつか生み出している。3年前にブルーベリー栽培で新規就農者になろうとした時に末澤さんは「そんなに甘いものでない。」 「無理だから止めといたほうがいい。」と賛成してくれなかった。それでも2年前に会社経営でブルーベリー栽培を始めた会社を紹介してくれた。結局その会社に昨年の4月から今年の1月までお世話になった。今年2月に再度、ブルーベリーで新規就農者になろうと申請した時、今度は快く賛成してくれた。それどころか、いろんな面で情報をくれたり協力をしてくれ、強力に後押しをしてくれる。香川県の農業関係の行政の方や農協関係の方はブルーベリーに関しては、みんな尻込みをして前例の無い作物には触れてくれない。末澤さんはご自分でも栽培されているので、香川県の中で唯一、ブルーベリーの理解者でありがたい存在だ。今日の話は、農園の進み具合いはどうか、近況はどうか、東京のシンポジュウムはどうだったか、の話の後、ブルーベリーを使ったビジネスプランを練ってほしい、との話しだった。今までの農業のスライド、一次産業的な素材の供給(栽培して果実を出荷する)だけに止まらず、農業(農産物)を使った三次産業(サービス業)を考えてほしい。一次産業農業は所詮、輸入果との価格の比較勝負になってしまう。農業であって農業でない、農業の枠を超えたビジネスとして考えて今までの農業の形を脱してほしいと言われた。異業種からの転入農業者だからこそできることだ、とも言われた。そしてそのモデルとなるアイデアをいくつか提案してくれた。その中で考えていてやろうと思っていることもあったが、思い付かなかったこともありとても参考になった。その後、高松市内で今年中にブルーベリー栽培を始めたいという人を紹介してくれた。その方も異業種からの新規就農者で4年ほど前にイチゴ栽培を始めた人だ。今回の東京のシンポジュウムにも参加していた人だった。その方のイチゴ園を見せていただいたり、うちの庭や農園を見ていただいたりした。


 13日(水)     最低気温:22.9℃  最高気温:30.2℃ 時々

オクラ園でほとんど一日、作業をした。草を刈って伸びすぎたオクラをとり下葉をかく。農協の指導には従わず うちのオクラは防除も駆除も行わず一切農薬を使っていない。農協の指導通りにすると、ホントに薬付けになってしまう。そんなの体にいいわけがない。伸びすぎて山羊の角のようになったオクラの写真。一番右が標準のMサイズで約9センチ。オクラおばけは20センチくらいある。


 12日(火)     最低気温:24.9℃  最高気温:31.1℃ のち 時々

オクラ園に行こうかと思い、朝早く起きたら雨だった。カッパを着ていこうかと思ったらかなり降っていたので断念して、雨の当たらない車庫内で苗の手入れをした。トマトが雨にあたり裂けている。裂けているけど完熟トマトで味はいい。


 11日(月)     最低気温:24.2℃  最高気温:29.5℃

カラント類が元気が良い。春からの古い葉の入れ替わりに、新葉が見えてきた。暑さで弱った古い葉を落としてしまう。木の元気がなければ新葉が展開するのは秋頃になる。夏涼の地域なら春の葉を落とさずそのままいけるのだけど、香川の気候になると少し暑いようだ。




 10日(日)     最低気温:23.6℃  最高気温:27.6℃

雨が降ると、オクラの畑に入れない。収穫が遅れると また山羊の角のようなオクラおばけになってしまう。午後から小学校の同級生がブルーベリーを見たいとやって来た。時々、同窓会で会っているが同級生は懐かしい。その頃にタイムスリップしてしまう。今日、来てくれたのは小学校の同級生の女性三人と中学校、高校の同級生のM氏の四人だった。ブルーベリーを見てもらって摘みとって食べてもらう。そして家に上がりお茶を飲みながら話に花が咲く。バニラアイスクリームに電子レンジで作った簡単 熱々ブルーベリーソースをかけて食べてもらった。みんな国産の生のブルーベリーは初めてだったので喜んでもらえた。夕方、うっかりウサギ からオクラのキッシュが届いた。自然の休憩所 オクラ園で採れたオクラをキッシュにしたようだ。何でもデザート料理にする うっかりウサギ は、心強いパートナー。


 9日(土)     最低気温:23.7℃  最高気温:27.3℃ のち

雨が降る予報だったが、たぶん降らないだろうと予測して 朝、早く起きて張り切って水やりをしたら、やり終わった頃にポツポツ雨が降ってきた。これくらいの雨では足りない。やっぱり水やって良かったと思っていたら、昼頃になって、ザァーッ と、かなり降ってきた。たまには天気予報も信用しないとならない。ボッグセージが咲きだした。ニオイバンマツリも咲きだした。ビルベリーと称する実を収穫した。でもこれはビルベリーという名前で売られているが、ビルベリーではない。ブルーベリーの野生種だ。ビルベリーなら果肉まで青色のはずだが、切ってみるとブルーベリーの色。食べても甘味が強い。こんな紛らわしい名前の付け方はやめてほしいものだ。




 8日(金)     最低気温:21.7℃  最高気温:30.3℃ 時々

留守中にヒヨドリがブルーベリーに目を付けたようだ。毎年ハイブッシュからラビットアイの転換期から狙われる。ハイブッシュの時期の6月中までは不思議と無傷なのだが。ネットを張ってなく、今から張ってる暇がないので鳥より早く起きて収穫するしかない。ブルーベリーの初収穫はレイトブルー、ウッダードだった。ノリウツギ・ライムライトが咲いてきた。


 7日(木)     最低気温:22.2℃  最高気温:32.5℃ 時々

『小暑』
『七夕』
視察旅行明けで疲れていたが、ここで休むと動くのが億劫になるのでいつも通りに起きて休憩所の手入れをする。約一週間ほったらかしにしていたので荒れ放題になっている。農園のオクラ園にも昼から行ったがオクラは伸び放題、荒れ放題で、山羊の角のようなオクラおばけができていた。留守中はずっと雨だったので子供たちは水やりから開放されていたのでよかった。ブルーベリーの初収穫はブルーベルだった。留守中に宿根フロックス、ブルーボーイとクレマチスのフルディーンが咲いていた。


 6日(水)     最低気温:21.6℃  最高気温:28.7℃ (長野)

伊那市にあるサンタベリーガーデンに行った。たわわに実ってるラズベリーやグズベリーを見てみたかった。昨日のヴィラデストでもカラントがたわわに実っていたが、ここでもブラックカラントが鈴なりだ。オーナーの小林さんと話したが長野の気候はラズベリーやカラント、グズベリー類にはいいがブラックベリーのローガンベリーやタイベリーなどには不向きなようだ。ローガンベリーは特に5月の遅霜で弱いそうだ。いっぱい摘んで持って帰ると痛んでしまうので、その場で食べれるだけ摘んだ。これで長かった今回の視察は終わった。時間的にハードな工程だったが何度もこれるところでないので欲張ってしまったが、見るもの・聞くもの・食べるもの全てが参考になった。名古屋までレンタカーを走らせ新幹線で帰路についた。レンタカーで走った距離は580キロだった。




 5日(火)     最低気温:23.8℃  最高気温:29.0℃ 時々 (群馬・長野)

狩野さんの園を訪ねた。まず今年グランドオープンした手づり村に案内してくれた。傾斜地に整然と並んだブルーベリーが美しい。ハイブッシュとラビットアイが植えられているが、どの株も淡い緑色の新枝がいっぱいで元気いっぱいだ。ブルーベリーの若葉の淡い緑色が眩しい。成葉も大きく緑が濃い、葉の厚みも厚い。

そして鬼石町の自宅のある園に案内してくれた。ここでは主に鉢植えで管理されている。挿木床もあり元気な挿木がいっぱい並んでいる。桜山にある きづきの森 の横のブルーベリー園にも連れてってくれた。この園は役所が仕事をしたらしくチップも敷かれて工事が済んだところだった。

それから 『ななくさの庭』 という自家製野菜と小麦料理の店に案内してくれた。オーナーの松田さんは、松田のマヨネーズ という自然食品で有名な人。数多くのエコライフ雑誌やTVなどで、度々 取り上げられる方だ。米や野菜はもちろん、味噌やしょうゆ、ピザ窯やカフェギャラリー『ななくさの庭』という店になっている土蔵まで、自分で作るというスゴイ人。自休自足と自給自足を地でいく人だ。自給自足率は、ほぼ100%ではないかと思う。

次に案内してくれたのは、『鍬夢庵』 という自然体験活動を行っている 岩崎さん の庵。岩崎さんの前職は校長先生。早期退職されて、庵を開いた。庵では蕎麦や野菜などの畑仕事、藍染め、ピザなどの体験教室を通じて、「鍬を手に心を耕し夢の種を蒔く」 活動を行っておられる。岩崎さんもピザ窯を手作りで作っている。狩野さんも陶芸用の窯や小屋、事務所まで自分で作っているし、この辺のお方は何でも自分たちで作ってしまう。この窯で昼食用のピザを焼いてくれるそうだ。ちょうどお腹もすいてきたので楽しみだ。体験学習だから自分らで生地を伸ばし、具を乗せる。焼くのは窯でオーナーが焼いてくれる。ピザ屋さんのピザとは違う、ひと味もふた味もおいしいピザだ。

今日お会いした、松田さんも岩崎さんも人生を楽しんでおられるので 眼が輝き、笑顔が美しい。・・・おっと、狩野さんの笑顔も素晴らしい。みなさん いい眼をしている。いろんな所を案内していただいて、早くもお別れの時間が近づいた。またの再会とブルーベリー事業の成功を誓ってお別れした。


そして一路、軽井沢へ。軽井沢・プリンス ショッピングプラザの中のベリー専門店、Very&Berry(ヴェリィ ベリー)に行った。輸入ベリーばかりだけど、ベリーがいっぱいで楽しいところだ。ショップの中の所々に貼っている、ベリーの説明文は我がHP内 ベリーの種類 の語句とよく似ていて 参考にしてくれたのかな と思った。


もう少し車を飛ばし、東御市にあるガーデンファーム 『ヴィラデスト』 に行った。広大な敷地の中にオーナーの自宅を始め、カフェレストラン、ガーデン、ハーブ畑、ベリー畑、野菜畑、ハウス、温室、ワイン工場やショップなどがある。ブラックベリーやラズベリー、レッドカラントやブラックカラントなどの生育は素晴らしく良い。たわわに実っている。ブドウや野菜などの育ちも素晴らしい。畑も俗っぽい農園畑でなく、限りなくお洒落に育てている。かといって見た目だけに拘っているのではない。お洒落な中にもちゃんと効率や機能性も加味している。農園の中の作業小屋もオシャレでカワイイ。ファーム見学の後、カフェで早めの夕食をした。カフェの営業時間は、10時から日没まで という表現がいい。曇っていたので夕陽は見れなかったが、夕暮れのトワイライトタイム カフェを楽しんだ。農園で育てた採れたての野菜はどこまでも美味しく美しい。





ヴィラデストを後にして、とっぷり暮れた暗い道をホテルをとっている伊那市まで走った。


 4日(月)     最低気温:22.4℃  最高気温:26.9℃ (東京・埼玉・群馬)

宍戸園にお邪魔した。宍戸さんご夫婦に会いお話をした。8時半〜9時にお邪魔する予定が乗り継ぎなどで えらい時間がかかってしまい、着いたのは10時を回っていた。慣れない都会の移動は余裕をみて行動しなければならない。お忙しいのに長い間 待ってもらって恐縮した。でも、宍戸さんご夫婦は暖かく迎えてくださったので嬉しかった。今回のシンポジュウムの反省点や東京の情勢、ブルーベリーやラズベリー、他のベリー関係の動向など、楽しくて話はつきない。あっという間に時間が過ぎる。宍戸さんとはブルーベリーに対する思いや考え方、ベリー事業の進む方向が自分と良く似ているので、お話をさせてもらってとても参考になる。宍戸さんが熱く語っているのを隣で、じっと見つめている奥様の姿が印象的だった。宍戸さんを尊敬し信頼しきっている眼差しだ。「あなたの思い通りにやってみて、どんなことがあってもあなたを信じてどこまでも付いていくわ。」 ・・・そんな眼をしていた。ちょっと感動した。このご夫婦なら、これからもきっと成功する。


まだまだお話をしたいけど、次の視察場所は埼玉県。レンタカーを借りて埼玉県春日部市の 『オークウッド』 という洋菓子店に行った。東京のパティスリーやホテルのパティシェを経て、都会ではなく郊外でガーデン付きの一戸建ての自分の店を持ちたいという思いで始められたそうだ。370坪の敷地に手入れされたガーデンがある。そのガーデン席でもケーキを食べられる。店内でいろいろ見てケーキと飲みものを決めて注文しているとオーナーの横田シェフが出てきた。そしてドア横に立っていて、丁寧にガーデン席に案内してくれた。ガーデン席に座って木々を眺めていると、やがてケーキと紅茶が運ばれてきた。何かを察したのか、またオーナーの横田シェフが来て、「遠くからお越しですか?ケーキ屋さんですか?」と尋ねてきた。「いえ、ブルーベリー屋さんです。」などと答えながら、しばらくケーキのことについて喋った。




そして今度は群馬県藤岡市まで移動。手作りジャム工房 WELL の狩野さんと会食のお約束をしている。和風の格式のある上品なお店で 日本料理を楽しみながら懇談した。穏やかな楽しい時間がゆっくり流れた。


 3日(日)     最低気温:22.2℃  最高気温:25.3℃ のち (鎌倉)

鎌倉の高級住宅街、鎌倉山を散歩しながら、パン屋さんや洋菓子カフェ、雑貨屋、カフェ、草花屋などを見て回った。東京の住宅街でなく鎌倉を選んだのは、歴史があり古い町に新しいものが同居している本物の店が見たかったから。
まずは本格手作りパンの店、葉山ボンジュール・鎌倉山店 で朝食代わりにパンを買って近くのベンチに座って食べた。美味しそうで、あれもこれも食べたかったが、三個で我慢した。もっちりした食感で さぬきうどん のようにコシがある。朝早くから警備員が居て、次々にひっきりなしにお客さんがやってくる。




バスの待ち時間に洋菓子カフェ、サンルイ島・鎌倉山店に入った。小さめのケーキで可愛い感じ。フランボワーズのケーキを食べた。そして苔丸 という花苗屋さんへ。古いものをうまく活用しているのが良い。木や自然のものがほとんどで人造物が少ないのが良い。




ランチは自宅を改装したガーデンカフェ、アンナフレンチに行った。年季のはいった門構えから高級な洋館という感じ。オシャレな趣のある欧風カフェというエントランスだが、昔は個人の住宅で何十年も前からこの門構え、エントランスだったと思うと、当時はかなり、オシャレな家だったことだろう。中に入ると、また驚いた。ヨーロッパの別荘かリゾートカフェのような感じだ。ランチは値段も手頃で気取らなくゆっくり楽しめる。






そして鎌倉駅付近の いがらしろみ さんの店に行ってきた。お菓子のようなジャムの店だ。おしゃれな小瓶に入った色とりどりのジャムが棚に並んでいる。一瓶の容量は80グラムと少ないが、そのぶん数種類のジャムを買える。小さな瓶で3個、5個と数種類のジャムを組み合わせたほうが色合いも良く。小粋で高級感がある。


 2日(土)     最低気温:20.9℃  最高気温:24.0℃ 時々 (東京)

『半夏生』
産地見学は吉野果樹園、ベリーコテージ、農工大果樹園だった。吉野果樹園は住宅地の中でスーパー、テニスコート、幼稚園、住宅地が周囲にあり地域密着型の農園だった。摘み取りにくるお客さんも近所の方が多く、自転車で来られるそうだ。ベリーコテージは自園のベリー園を持つカフェという感じだ。ラズベリーがいっぱい生っていた。農工大は大学内の木々も大きく歴史と格式を感じる。畑や果樹園も広くブルーベリー園も手入れが良く発育も良い。専門に研究している学生や大学院生もいて、この年代でブルーベリーの研究をできるなんて、ちょっと羨ましい。と言っても、自分が高校生や大学生の年代には農業系なんて考えてもみなかった。今だからそう思うだけ・・・


 1日(金)     最低気温:21.8℃  最高気温:34.4℃ (東京)

日本ブルーベリー協会のシンポジュウムに参加した。開催地が東京で一般募集もしたので参加者が500名以上となり凄いイベントになった。今回は少し趣が いつもと異なり『潤いの都市農業とブルーベリージョイフル』というテーマで行われた。専門的な講演、パネルディスカッションでなく、趣味栽培を通してブルーベリーをもっと身近に感じてもらおう。大都市、東京でも趣味栽培可能なブルーベリーを特殊果樹でなく一般果樹として知ってもらおう。というものだった。ブルーベリーフェアーの展示ホールでBBFのDAIさんと初めて会った。ブルーベリーの病気関係の発表を行っていた。個人であそこまで良く調べあげたと思う。



by Berry公