去年、7月末に取材を受けた辰巳出版から
「畑道楽」というムック本が出ました。
新聞や地元の雑誌は何度もありますが
全国の書店に並ぶ本に掲載されるというのは
感慨深いです。
この9年間のことを思い起こします。
「奇跡の開店劇」というタイトルで
ベリー公がHPに書いている、ここにたどり着くまでの話。。。
まあ、過去のことは大した問題ではなく、
うっかりウサギに2004年の春に出会ったことから
お互いの人生が大きく動き出し、
いろんな人を巻き込み
人生を賭けた大冒険になりました。
本に掲載された部分はベリー公サイドの話。
いくらベリーが好きでカフェが好きでも
うっかりウサギが29才でフリーターになって
まだ、開店できるかどうかもわからない店のための
修行に出る。。。というのは
理解しがたい、不思議ちゃんだと思います(笑
若いうちに苦労し過ぎると、悟りを開いてしまって
人生の価値観が変わってしまいます。
ベリー公と仕事を始める前に、
誰か引き止めてくれる人がいればよかったのですが
運悪く、当時そんな人もおらず、もう待ってもしょうがないし、
とりあえず、走ろうと思ったのです。
誰かに何かしてもらおうと思っては駄目で、
自分の人生は自分で切り開かなくてはなりません。
私はどうしても働かなくてはなりませんでした。
ベリー公に会う前、役所で3年、民間で3年OLをしましたが
なんとなく、浮いてしまう自分をずっと感じていました。
やっぱり、私は1つのことを追求するタイプで
芸術肌な所があったみたいです。
私の場合、仕事も何でもいいわけでない。
関わる人も誰でもいいわけでないのです。
「ゆきちゃんの可能性に賭ける!」
ベリー公が言ってくれた時、
「気は確かか?」と思いましたが、
今まで否定され続けてきた私を初めて認めてくれ
可能性を信じてくれたのは
ベリー公が初めてです。
そして、20代の終わりにやっと自分のこと、
自分のやるべきことがわかり、
「
うっかりウサギ」という魔法使いになりました。
「血の中にやるべき事は書いてある」
って最近友人が教えてくれましたけど、
本当に血が騒ぐ人に出会うと、
気になってしかたない。
血が騒ぐ仕事は、寝なくてもやってまうし。
倒れる直前までがんばってしまう。。。
好きなことをやっていると、体じゅうからエネルギーが出て
目が輝きます。
頭で考えるんじゃなくて、何か感覚的に感じて動いてしまう。
血、なんでしょうかね。。。?
べつにカフェでなくてもよかったんですけど、
やっぱり「ものづくり」がしたいとはずっと思ってました。
20代30代、人生で一番いい時期を
ずっと仕事に費やしました。
女は若くてきれいな時だけ価値があるみたいに言われますけど
価値がなくなった時に何が残るか。。。
40、50になった時にどれだけの事ができるか。
中身のある人間になっているか。
人の気持ちを理解し、やさしくできるか。。。
まだまだ未熟者のうっかりウサギですけど
今まで両親や、まわりの人から受けて来た愛を
私も誰かに注いでから死にたい
。。。。とか、最近思います。
もし、明日死んでも後悔しない毎日を過ごしたい。
大切な人にできるだけ会うこと。
好きな仕事をすること。
美味しいものを食べること。
美しいものをいっぱい見ること。
生きてることを楽しまないと。
人生は短いですから。
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